更地は本当に損?固定資産税だけで土地活用を決めてはいけない理由

土地を相続すると、

「更地のままだと固定資産税が高いから、何か建てた方がいい。」

という話を耳にすることがあります。

しかし、実際に話を聞くと、単純に「建物を建てれば得」という話ではありませんでした。

更地ではなぜデメリットが大きいと言われるのか

一般的に住宅が建っている土地には、固定資産税の負担を軽減する「住宅用地の特例」があります。

更地にすると、この特例が適用されなくなるため、固定資産税が高くなるケースがあります。

不動産会社にいわれたこと

「土地に建物を建てれば、土地の固定資産税は下がります。

 ただ、建物に固定資産税がかかるので、本当に得かはケースによります」

つまり、固定資産税だけをみて建造物をたてるものではないと、説明を受けました。

土地にかかる固定資産税の軽減措置も、土地の規模により割合が異なるようです。

建物にも固定資産税がかかるため、固定資産税だけを見て建築の判断をするのは難しいと感じました。

アパートやマンションを建てる場合

  • 建築費
  • ローン
  • 修繕費
  • 管理費
  • 空室リスク(賃貸なら)

つまり、税金だけではなく、

事業として利益が出るかまでを考える必要があります。

私が建物を建てなかった理由

私もアパートやマンションなどの土地活用を勧められたことがあります。

しかし、以下の理由により、コインパーキング事業の継続を決めました。

①建築費やローン、空室リスクなどの負債を負うこと

②近隣でマンションの建築が相次いでいたこと

③将来、子どもたちが相続するときのことも考えた

子どもが3人いるため、不動産を増やすことで将来の遺産分割が複雑になる可能性も気になりました。コインパーキングであれば、更地の状態を維持できるため、将来的に売却という選択肢も残せます。相続で争うニュースを見ることもあり、自分の家族にはできるだけ負担を残したくないと考えています。

更地にもメリットはある

①売却しやすい

②活用方法を変更しやすい

③建物の解体費がいらない

まとめ

「更地は損」、「建物を建てれば得」という単純な話ではありませんでした。

私自身、不動産会社・税理士・金融機関、それぞれに相談しながら検討しました。

土地活用は、税金だけではなく、

建築費、収益、リスク、将来の売却まで考えて決めることが大切だと感じています。

相続した土地の活用方法7選

はじめに

土地を相続すると、

「このまま持ち続けるべきか、それとも活用した方がいいのか」

と悩む方は多いと思います。

私も実際に土地を相続した際、

更地のまま持つ、駐車場にする、売却する、アパートを建てる…など、さまざまな選択肢を検討しました

私の土地は地方都市の駅から約10分の立地で、すでに先代がコインパーキングを運営していました。

今回は、その経験を踏まえながら、代表的な土地活用方法を紹介します。

① 更地のまま保有する

「すぐには決められない」という場合は、更地のまま保有することも選択肢です。

メリット

  • 活用方法をじっくり検討できる
  • 建築費などの初期投資が不要
  • 将来の売却もしやすい

デメリット

  • 固定資産税・都市計画税を負担し続ける
  • 収益は生まれない
  • 草刈りや管理が必要になる

相続直後は手続きも多いため、焦って土地活用を決めるより、一度落ち着いて考えることも大切だと思います。

②コインパーキング

一括借り上げ方式であれば、設備投資や管理は運営会社が行うため、オーナーは毎月一定の賃料を受け取ることができます。

メリット

  • 初期投資がほとんど不要
  • 管理を任せられる
  • 固定賃料契約なら売上の変動を受けにくい
  • 建物を建てないため、将来の売却や用途変更もしやすい

デメリット

  • 売上が増えても賃料は変わらないことがある
  • 契約内容によっては途中解約が難しい
  • 定期的に賃料交渉が必要になる場合がある

私の場合は、すでに先代が運営していたこともあり、そのまま事業を引き継ぎました。

なお経営方式は、一括借り上げ(固定賃料型)と、売上に応じた歩合型があり、私は固定賃料型を採用しています

③月極駐車場

月極駐車場も代表的な土地活用です。

メリット

  • 初期投資が比較的少ない
  • 契約内容を自分で決めやすい

デメリット

  • 空車になると収入が減る
  • 利用者募集や契約管理が必要
  • 都市部ではコインパーキングの方が収益性が高い場合もある

親族も月極駐車場をコインパーキングへ変更することを検討し、複数の運営会社へ相談していました。

④アパート・マンション経営

土地活用としてよく勧められる方法です。

私も実際に提案を受けました。

メリット

  • 満室なら高い収益が期待できる
  • 土地を有効活用できる

デメリット

  • 建築費が高額
  • 借入が必要になることが多い
  • 空室リスク
  • 修繕費
  • 金利上昇の影響を受ける

私は、

「思ったより入居者が集まらなかったらどうしよう」

という不安が大きく、選択しませんでした。

また、「建物を建てれば固定資産税が安くなる」という話もありますが、

実際には建物にも固定資産税がかかります。

そのため、固定資産税だけを理由に建築するのは慎重に考えた方がよいと感じました。

⑤土地売却

相続税の納税資金を確保したい場合などは、有力な選択肢になります。

メリット

  • 現金化できる
  • 維持管理が不要になる

デメリット

  • 土地は手元に残らない
  • 希望価格で売れるとは限らない

私の周囲でも複数社へ査定を依頼しましたが、査定額には数千万円単位の差がありました。

また、会社によって

  • 想定する買い手
  • 販売方法

も異なっていました。

⑥トランクルーム

最近増えている土地活用です。

メリット

  • 管理を委託できる場合が多い
  • 建物より初期投資を抑えられるケースがある

デメリット

  • 立地によって需要が大きく変わる
  • 土地価格や固定資産税が高い地域では採算を慎重に考える必要がある

私のような都市部の土地では、優先順位は高くありませんでした。

⑦太陽光発電

郊外や山林などではよく見かける土地活用です。妻の親族も実際に運営しています。

メリット

  • 人件費が少ない
  • 比較的管理しやすい

デメリット

  • 立地によって収益性が変わる
  • 売電制度などの影響を受ける
  • 都市部の高額な土地では採算が合わない場合もある

まとめ

土地活用には正解があるわけではありません。

駅前の土地と郊外の土地では、向いている活用方法も異なります。

私も実際に、

  • 税理士
  • 金融機関
  • 不動産会社
  • コインパーキング運営会社

それぞれへ相談しながら検討しました。

不動産会社によっても、土地活用の考えは異なります。一社だけの提案で決めるのではなく、複数の専門家の話を聞いたことで、自分に合った土地活用を選ぶことができたと感じています。

会社員がコインパーキングを相続すると1年間で何をする?税金・手続きを年間スケジュールで紹介

相続でコインパーキングオーナーになると、「毎月賃料が振り込まれるだけ」と思われるかもしれません。

しかし実際には、年間を通して税金の納付や確定申告など、さまざまな手続きがあります。

私も会社員として働きながらコインパーキングを相続しましたが、最初の1年間は「こんなに納税や手続きがあるのか」と驚きました。

この記事では、会社員がコインパーキングを相続した場合の1年間の流れを、私の実体験をもとに紹介します。

私の場合

通知・届くもの主な手続き・納税私の場合
4月固定資産税納税通知書固定資産税(第1期)・所得税(振替納税)約200万円
(50万円+150万円)
6月住民税決定通知書住民税(第1期)約20万円
7月所得税予定納税額の通知書固定資産税(第2期)・所得税予定納税(第1期)※対象者のみ約120万円
(50万円+70万円)
9月固定資産税(第3期)・住民税(第2期)約70万円
(50万円+20万円)
11月固定資産税(第4期)・住民税(第3期)・所得税予定納税(第2期)※対象者のみ約140万円(50万円+20万円+70万円)
1月運営会社から支払調書住民税(第4期)・確定申告の準備約20万円
2〜3月確定申告書の作成・提出収支や経費を整理
3月消費税の申告・納付(課税事業者の場合)80万円を納付

※金額は私の事例です。税額や納付時期は自治体や所得状況によって異なります。所得税は振替納税を利用しているため、4月に口座から引き落とされています。

まとめ

私が相続前に想像していた税金は、固定資産税くらいでした。

しかし実際には、住民税や所得税、予定納税、消費税など、年間を通してさまざまな税金を納めることになりました。

特に驚いたのは、支払いが特定の月に集中することです。

毎月の賃料収入をそのまま生活費や投資に回してしまうと、納税時期に資金が足りなくなる可能性があります。

そのため、私は毎月の賃料収入の一部を納税資金として確保するようにしています。

また、通知が届く時期を把握しておくことで、資金計画も立てやすくなります。

近年はNISAなどの資産運用が注目されており、土地活用による賃料収入を投資へ回したいと考える方も多いでしょう。

しかし、まず優先すべきなのは納税資金の確保です。

納税スケジュールを把握せずに運用へ資金を回してしまうと、思わぬ資金不足に陥る可能性もあります。

私自身、この年間スケジュールを把握してからは、賃料収入の使い方を意識するようになりました。

会社員から個人事業を検討している方々の参考になれば幸いです。

コインパーキングを相続したら固定資産税はどうなる?オーナーが知っておきたいポイント

固定資産税は誰が払う?

相続後は「新しい所有者」が納税をします・

納付書はおよそ4月初旬に届き、四半期に分割して納付をしていきます。

支払方法は銀行窓口や口座振替などありますが、ポイント還元を狙うのであれば「QR決済」か「クレジットカード」です。

多くの自治体ではQRコード決済に対応していますが、**利用上限額や対応する決済方法は自治体によって異なります。**事前に確認しておくと安心です。

私の住む地域では、1回の支払いが「40万以上」だと利用できません。

クレジットカードは手数料がかかるため、本当に得なのかは確認が必要です。

コインパーキング用地は住宅用地の特例が適用されないことが多い

コインパーキング事業はどの経営方式でも、固定資産税は一定です。

設備があっても、更地であることには変わりはないため、「住宅用地の特例」は使えません。

①小規模住宅用地→更地

 課税標準が1/6から本来の評価額に戻るため、最大6倍に。

②一般住宅用地→更地

 課税標準が1/3から本来の評価額に戻るため、約3倍に。

※税制度はケースにより異なるため、自治体や税理士に確認をしてください。

私が感じたこと

現在、日本の路線価は全国的に上昇傾向です。

毎年上がる固定資産税に苦しむのは、私だけではないはずです。

私自身も、「アパートを建てれば固定資産税が安くなりますよ」といった提案を受けたことがあります。

確かに建造物があれば、土地にかかる固定資産税は安くなるかもしれませんが、その代わりに建物に固定資産税が追加されます。ほかにもローンの利子や抵当権などの設定費用、空室リスクなど、諸々のデメリットが浮上します。

固定資産税は確かに家計を圧迫しますが、包括して冷静に考えることが重要です。

対策

賃料の交渉をする

まず、ここから着手しましょう。賃料があがれば、税金も上がりますが最もリスクが少ない選択肢です。

マンションなどの土地活用や売却も選択肢としては有力ですが、急いでしまうと冷静な判断はくだせません。土地活用は上記の通りで、売却を急いでも安く買いたたかれるリスクが生じてきます。

コインパーキング事業のメリットの1つは「更地」であることです。売却方針に向かう場合でも、建造物があるより遥かに流動性が高いです。また、更地にするための費用がかからないこともあります。

コインパーキング運営会社に相見積もりをとり、交渉する。そして、手元に残るキャッシュを厚くすることがもっとも低リスクにできる対策です。

まとめ

  • 固定資産税は毎年上昇傾向であり、契約の定期的な見直しが必要である。
  • 上記は家計の負担であることは間違いないが、コインパーキング事業以外の選択肢をとる場合は冷静に考える必要がある。
  • 賃料は確かに大事ですが、長期的な視点で考えていくことが重要となります。